2014年、PRに影響を与える新しい5つのトレンド

Pocket

今年も残すところあとわずか。PR TIMESでも鬼が笑いそうな、来年のことを言うプレスリリースも多く配信されるようになりました。例えば、こちら。

パブリック・リレーションズがここ数年直面する変化から、私も2014年のトレンドを予測してみます。

1. フリーエージェントの波

ダニエル・ピンク氏が著書「フリーエージェント社会の到来」で、現在米国では、フリーランサーが3300万人に達し、アメリカの労働人口の25%を占めると紹介しています。日本でもクラウドソーシングサービスが台頭しつつあり、複数の顧客とネットでつながり、特定の組織に属さず働く人たちが急速に増える可能性があります。

また、アメリカ労働統計局の調べによると、2000年から2006年の間でフリーライター人口は3倍以上となり、雑誌の記事のうちフリーライターによるものが70%以上というデータがあります。 さらに、新聞記者が転職サイトCareerCast.comが選ぶ2013年最悪な仕事となり、2020年までに6%が職を追われると予測しています。

今後急増であろうフリーライターと、どのように関係を構築するか。PR担当者の新たな課題になるかも。

2. ソーシャルメディアとキュレーション

数年後、日本でVineが流行っているとしたら、発火点は彼女だったと振り返りそうな女子高生が現れています。Reika Oozeki(@ xtxx_mhz)さんです。12月28日現在、@ xtxx_mhzのフォロワーは7万3千超、わずか10日前に600前後から100倍以上。

出典元:twittercounter

世界中のTwitterユーザーが、彼女が投稿するVineの動画をRTしまくっています。彼氏vs友達シリーズは癖になります。

さっそく、ReikaさんのVineはキュレーション(収集)され、NAVERまとめでひとつのコンテンツにアグリゲーション(集約)され、ここでも注目を集めています。

Reikaさんをみなさんの会社に置き換えてみましょう。コンテンツが広まり、多くの人々に影響を与えるかどうかは、生活者に委ねられています。

世の関心ごとと自分が伝えたいことをシンクロさせましょう!こんな感じで。

すると結果的に、ワードストリームのように、ひとつのプレスリリースで1万以上のパブリシティを獲得できるかも。

3. ジャーナリズムとチャーナリズムがさらに深化

プロパブリカにハフィントンポスト。オンラインメディアが次々とピューリッツァー賞を射止めています。次に続けと、あのBuzzFeedも今年、ピューリッツァー賞を受賞実績ある記者をヘッドハント。さらにさらに、vourno、Spot.usなどジャーナリストがパトロンを募るクラウドファンディングサービスも立ち上がっています。新興メディアが調査報道に力を入れる傾向は続くでしょう。

一方で、Churnalismという言葉も注目を集めましたね。churn(粗製濫造)+journalism(ジャーナリズム)の新造語。プレスリリースや通信社発表のコピペ記事を強烈に皮肉る現代用語です。今年、記者がどの部分をどこからどれだけパクッたのか検出するChurnalismというサービスまで登場しました。誤解を恐れず端的に伝えると、PR担当者はコピペされやすいプレスリリースを狙うべきです。 そもそも、1906年にアイビー・リーが書いた世界初のプレスリリースはThe New York Timesにコピペされたわけで。

さらに、メディアがコピペしなくとも、生活者がプレスリリースを読み回すといった状況がこんな感じで頻発するようになっています。

ここ数年、批判の的になっているチャーナリズムも、報道資料向け資料とした優れたプレスリリースが増えた結果という側面もありますし、さらに進んで、プレスリリースを生活者が受け取って、ソーシャルネットワークを介して読み回すようになっています。

4. 動画の再考

TIME誌が今年の顔に「You(あなた)」を選び、7年が経ちました。GoogleがYouTubeを約2000億円で買収したのも、この年でした。今さらって思う方、今が再考のタイミングです。

来年、動画を活用するなら。今年のボルボは超参考になると思います。特に、社長が体を張った動画は必見です。

全てチェックしたい方は、こちらをご覧ください。

面白い動画をポンっと点で制作していくら拡散(バイラル)しても、表層的に感じます。企業らしさが伝わり、ブランドとして社会に広く醸成される。そんな動画が来年はもっと増えるでしょう。

5. いよいよパブリック・リレーションズの時代

もっともっと語りたいところですが。ひさしぶりにブログを書いて、「動画の再考」あたりから息切れしています。最後に、やっぱり伝えたいのは、いよいよパブリック・リレーションズの時代が始まる。それが2014年、最大のトレンドです。

ここ数年、ウォール・ストリート・ジャーナル紙はベスト広告賞に、広告枠への出稿を必要としない取り組みを選出しています。例えば、昨年はレッドブルの高度3万9千メートルからスカイダイビング。世界中が息を呑みました。一昨年は、ナイキのアプリ「Nike Training Club」。280万以上DLされ、75万回以上のワークアウトが実施されました。

レッドブルのチャレンジもナイキのアプリも、これって広告?と疑問に思う人が多かったことでしょう。

昨年、米PR協会がパブリック・リレーションズの定義を28年ぶりに改訂していますが、

Public relations is a strategic communication process that builds mutually beneficial relationships between organizations and their publics.(パブリック・リレーションズとは、組織とその組織にとってのパブリックがお互いに有益な関係を構築する戦略的なコミュニケーションプロセスである。)

両社の取り組みはパブリック・リレーションズそのものです。

2014年以降も、広告でない広告がベスト広告賞に選ばれることでしょう。

Pocket

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>