スティーブ・ジョブズ、語られない偉大な発明

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特段アップル・フリークでない普通の消費者の私は、スティーブ・ジョブズ氏がアップルに復帰した10年後の2007年にiPod miniを購入し、アップルの製品を初めて手にしました。私のような生活者にとっても、少なくともこの10年以上、ジョブズ氏は私たちの生活をより楽しい世界へ導いてくれたと実感しています。

ジョブス氏は数多く製品をこの世に送り出し、世界中から「大発明」だと賞賛されました。しかし、あまり知られてない発明があります。現在のアップルのロゴです。この大発明を説明する前に、まずはアップルのロゴの変遷をご紹介します。

初代ロゴ 1976~1976年

アップルの最初のロゴは、ジョブズ氏ではなくアップル第3のファウンダーであるロナルド・ウェイン氏がデザインしました。アイザック・ニュートンが木の下に座り、頭上にはリンゴが今にも落ちそうにぶら下がり、「心は永遠に不思議な思考の海を旅する。一人で。」とのキャッチコピーが縁に書かれています。

しかし、初代ロゴはわずか1年経たずに消えました。

レインボーアップルロゴ 1976~1998年

ジョブズ氏は、グラフィック・デザイナーのロブ・ジャノフ氏へロゴデザインの委託し、レインボーカラーのリンゴのロゴが完成しました。人がこのロゴをトマトじゃなくてリンゴだと直感させるために考案したかじられた跡は、現在のロゴにも引き継がれています。ちなみに「かじる」のbiteと、「コンピュータの情報単位」のbyteがダジャレになってます。

アップルの元取締役、ジャン=ルイ・ガセー氏はレインボーアップルロゴをこう評しました。「強い欲望、智慧のシンボル、噛まれているリンゴ、色の順番がバラバラのレインボーカラー。これ以上のロゴは考えられないよね。強い欲望、智慧、望み、無統制。」

レインボーアップルロゴは22年間使われ、Macフリークから絶大な支持を受け続けました。

モノクロアップルロゴ 1998~現在

ジョブズが再登板した1997年、マイクロソフトのWindowsがパソコン市場を席巻し、Macはオタク向け製品に留まり、アップルの経営状態は悪化の一途をたどっていました。

ジョブズ氏はわずか1年後に世紀の大ヒット作iMacを発表し、1998年度には3年ぶりに黒字を達成。冷ややかだったアナリストの度肝を抜きました。

ジョブズ氏の復帰で変わったのは製品だけではありません。ロゴから色が消えたのです。マクドナルドのゴールデンアーチと同様に世に広まったリンゴのシルエットはそのままに、ジョブズ氏が復帰後「子供っぽいし、場に合わない。」と評した個性的なレインボーカラーと決別しました。短期的には、赤字続きで成功していないというイメージからの脱却が目的だったことでしょう。しかし、どんな製品に溶け込み、あらゆるシーンに合うロゴは、コアからマスマーケットへの明確な方針転換だと考えます。

誰もが容易に手に入れられる製品で、誰もがイケてると感じる。二律背反への挑戦の転換点だったと言えます。アップルのロゴがあのままレインボーカラーでも、これほどまでに社会全体に影響を及ぼし続けたのだろうか。そう思うと、私は、現在のロゴも大発明だと感じます

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