ブリーダーズカップが来場者をV字回復させたキャンペーン

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日本中央競馬会(JRA)は1997年のピークから13年連続で売り上げの減少を続けている。JRAは、昨年末にこの低迷要因を「デフレ経済にある中、個人消費の冷え込みとレジャー市場の縮小、また猛暑などの天候不順の影響」と分析してみせたが、アメリカ競馬の代表的なレース、ブリーダーズカップのチケットの売り上げは前年比40%増を記録していた。

実は、アメリカ競馬も熱心なファンに支持され続ける一方、全体的な関心はここ数年落ち込んでいた。そこで、新たなファン層を開拓するために、インタラクティブ広告&PRエージェンシーのConover Tuttle Paceは大胆なキャンペーンを企画した。

ダンスやギネスビールを飲む様子、スリリングな後方からの追い込み勝利でスターになった無敗の牝馬、ゼニヤッタの話題を中心にPRを展開した。まず、ゼニヤッタのTwitterアカウントを作った。そして、ゼニヤッタが“実際に”つぶやいたり、ニュースや独占最新情報を伝えた。

Zenyatta Twitter アカウント

Zenyatta Twitter アカウント

また、ブリーダーズカップのYouTubeチャンネルでは、レース映像やファンの関連ビデオ、ワールド・チャンピオンシップのレースビデオを提供し、ゼニヤッタが19度目の勝利を上げた直後には、バイラルで広がったゼニヤッタとセクレタリアト(1970年代に活躍した伝説の競走馬)の対決ビデオを公開した。

ゼニヤッタのTwitterアカウントのフォロワー数は、1ヶ月で1,300人に達し、チャンピオンシップ開催中に「ブリーダーズカップ(Breeders’ Cup)」と「ゼニヤッタ(Zenyatta)」がTwitterトレンドのトップ10にランクインした。また、ブリーダーズカップのYouTubeチャンネルは1,000人の登録者を集め、チャンネル開始以来の視聴回数は100万回以上を数えた。

ブリーダーズカップ当日。ゼニヤッタは、いつも通り大きく離れた最後方を進みバックストレッチから徐々に差を詰めると直線では猛烈な追い込みで、ブレイムと並んでゴールした。しかし頭差届かず2着に敗れ、デビューからの連勝は19でストップした。一方で、チケットの売上は2009年比で40%増加し、興行としては、ブリーダーズカップ史上過去最高の成功を収めた。

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