2年連続ピュリツァー賞を射止めたプロパブリカとは?

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ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)が18日発表されました。非営利のオンラインメディア「プロパブリカ(ProPublica)」が国内報道(National Reporting)部門を受賞し、昨年オンラインメディアとして調査報道(Investigative Reporting)部門を初受賞したのに続いて2年連続の快挙です。

2011年に国内報道部門を受賞した報道:The Wall Street Money Machine
http://www.propublica.org/series/the-wall-street-money-machine
ウォールストリートの強欲理論が、いかに経済危機をもたらし、また無責任であるか検証した連載記事です。

2010年に調査報道部門を受賞した報道:Memorial Medical Center After Katrina
http://www.propublica.org/topic/deadly-choices-memorial-medical-center-after-katrina
ハリケーンカトリーナの被災地域の病院を調査取材した連載記事で、病院が自ら被災しながらも、この困難にいかに立ち向かったかを描かれています。

モットーは「journalism in the public interest」

プロパブリカは、2007年に設立されたオンラインメディア。ウェブサイトを見ると、どこか違和感がある。そう、広告が一切ありません。リードスポンサーのサンドラー財団の他、ビルゲイツ、フォード財団などが、毎年1000万ドル(83億円)をプロパブリカに寄付することを確約しており、非営利団体(NPO)で運営されています。

ProPublica

ProPublica

今年の受賞記事はウォールストリートの不道徳を痛烈に批判したように、広告による収益機会の損失を気にする必要なく、純粋に公益のための報道に徹しています。プロパブリカの報道により行政の不正が明らかになり、大量解雇に発展した事件もあったと聞きます。

記者の報酬も一流

プロパブリカは、何と記事でスタッフの報酬を開示しています。

ProPublica’s Top-Paid Employees All Made Six Figures in 2009
http://www.mediabistro.com/fishbowlny/propublicas-top-paid-employees-all-made-six-figures-in-2009_b15882
NPOやNGOで働く人は、給与が安いイメージがありますが、プロパブリカは違います。編集長の年収57万ドル(4,700万円)を筆頭に、年収10万ドル大幅に超えるスタッフが数多くいます。

社会的に高い評価を受けてるだけでなく、そこで働くスタッフの報酬面でも一流なのが素晴らしいですね。NPOやNGOの在り方に一石を投じる挑戦であり、NGOやNPOを志向する人に多くの勇気を与えるように思います。

そろそろ、広告を開始する予定

プロパブリカは、今年から広告枠の販売すると発表しています。プロパブリカは、これまでも、これからも市民のために行政や企業の不正や腐敗を暴く調査報道を続けていることを思います。そのような媒体にどのような広告主が名を連ねるのか大変興味があります。

日本で調査報道に重きを置く総合情報誌「FACTA」に、他の媒体ではあまり見かけない大手商社など広告出稿していますことから、プロパブリカは広告媒体として評価されると推測しています。ちなみに、FACTAは、日本振興銀行の倒産そして木村剛氏が逮捕されるはるか前の2009年5月に、このような記事を掲載するなどかなり過激です。

「木村剛銀行」が堕ちたケモノ道
http://facta.co.jp/article/200905005.html

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